スポーツ基本法では、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」とされており、スポーツを行う者の権利利益の保護が定められています。
スポーツは、人々にとって幸福を追求し、健康で文化的な生活を営むうえで不可欠なものですが、とりわけ心身共に成長過程にある子どもは、スポーツを通じて社会性を身につけ、他社との協力、自制心、ルールを守ること、他者を尊重することを学びます。
スポーツの持つ影響力の大きさゆえに、指導者は、常に子どもの最善の利益を考慮して行動しなければなりません。
特に、スポーツに関わる子どもに対するあらゆる形態の暴力、虐待、ハラスメント等を撲滅し、子どもをスポーツに関係したリスクから保護することは、指導者の重要な責務となります。
この度、国連児童基金(ユニセフ)及び公益財団法人日本ユニセフ協会から、「子どもの権利とスポーツの原則」が発表されました。
この原則は、スポーツ活動の場において、暴力的な指導や過度なトレーニングが見られるなど、スポーツが子どもの成長に負の影響を与えるような問題が生じていることを踏まえ、スポーツが真に子どもの健全な成長を支え、子どもの権利促進に寄与する社会の形成に向けて作成されたものです。
指導者の皆さまは、本原則も参考にしつつ、全ての子どもが安全に楽しくスポーツができる環境の充実に向けて、引き続きご理解、ご協力をお願いします。